2021年3月家計調査報告!パソコンやテレビの消費増!電気代は10カ月連続増へ

2021年6月3日

2021年(令和3年)5月11日に総務省が「家計調査報告(2021年3月分及び1~3月期平均)」を発表しました。

W(ダブリュー)でも「家計調査報告」をよく取り上げていますが、個人的にこういうデータを見るのが好きなんですよね。働く女性に役立つメディアを目指すW(ダブリュー)では、世の中の動きについても情報発信していきたいと思っています!

今回は、家計調査報告からみる消費支出の推移を調べてみました!消費と世の中の動向はリンクしていることが見て分かるはずです^^

過去10年間の消費支出推移(2021年)

今回の総務省の「家計調査」データを見ていたのですが、消費のどの部分にコロナの影響があるのか、過去の推移を見てみたい!と思い、過去10年間の推移データを作ってみました。
(全て3月の単月データで比較しています)

家計調査(家計収支編)時系列データ(総務省統計局)より作成

このデータによれば、2014年4月1日の消費増税前駆け込み需要や、2016年4月1日の電力自由化などの影響がデータに出ていることがみえて、面白いですよね。

たまき
たまき
自分の家計簿の参考にしたいところですが、「二人以上世帯」全体のデータなので、住居費がものすごく低いんですよね。。。

家計調査で住居費が少ない・低い理由

消費支出の「住居費」は家賃支払いを指しています。住宅ローン返済費は消費支出ではないため、ここには入らないのです。

家計調査10年推移|住居費は上昇傾向

さて、そんな住居費も、2021年は過去10年では一番高くなっています。

コロナ禍において、巣ごもり需要・ステイホームなどと言われるように「住居」に対する価値が見直されています。

関連して家具・家事用品も上昇傾向にあります。
さらに内訳として細かくデータをみると、「室内装備・装飾品」「家事雑貨」「家事用消耗品」が大きく上昇しています。
※2014年の上昇は消費税増税前駆け込み需要ですね!

「住まい」に関する部分に投資をしているところがとても特徴的です。

家計調査10年推移|被服及び履物は大幅減少

外出自粛の影響も大きく、被服・履物は大きく減少しています。

内訳データをみていくと、「生地・糸類」は横ばいなのですが、「洋服」の減少度合いはかなり大きいです。

家計調査10年推移|保健医療は上昇傾向

コロナ禍では、ちょっとした病気で通院するのが怖いという声があったり、病床数が減ってしまったりということで、「自分で元気を保とう!!」という意識が高まりましたよね。

予防医療に力を入れたり、内訳をみると「保健医療用品・器具」が右肩上がりになっています。

ちゃんと医師に診断してもらうことは大事ですが、自分自身の体を健康に保つ努力がなんだか感じられます。

家計調査10年推移|交通・通信は通信が上昇

「交通・通信」全般でみると相殺されて消費支出への影響は小さいのですが、内訳をみると「交通」が激減、「通信」が激増となっています。

家計調査10年推移|諸経費…たばこが上昇傾向

「諸経費」と言われると何が含まれるのか分かりづらいのですが、内訳を見てみると、たばこが右肩上がりとなっています。

2017年には802円だったたばこが2021年は1158円へ。
一月あたり1.5箱分くらい増えた感じでしょうか。

ストレス解消のため、という気持ちで喫煙されてる方もいるかと思いますが、健康には十分注意していただきたいです!

詳細項目ごとにみていくと、かなり面白いデータが見れます。

月の消費支出だけで30万円を超えているので、平均を押し上げている富裕層もいたり、データとして鵜呑みにはできませんが、世の中の流れが見えるのが「家計調査」の面白さです。

家計調査2021年3月期_実質増減率の大きいものはパソコン・テレビ

総務省「家計調査報告 -2012年(令和3年)3月分及び1~3月期平均-」より

二人以上の世帯での消費支出の内訳で増加している品目としては、パソコン・テレビ・電気代・インターネット接続料が大きいです。

「在宅ワーク」「リモートワーク」「WFH」という言葉ももはや新しい働き方、といえないほど当たり前になりました。

在宅勤務の長期化が当たり前になってきたからこそ、家の設備を変えよう!良い環境を作ろう!という動きが見えてきました。

コロナが収束・終息するまでの期間乗り切ろう…、と自宅環境でそのまま在宅にされていた方も、そろそろ環境を整え始めているのではないでしょうか。

これからも、会社の在り方・自身ののぞむ働き方を見据えて、環境を整えていきたいですね。

「リモートワーク」の環境づくりにこの記事もぜひ参考になれば幸いです^^

お金の知識は、生きる知恵!
様々な情報をうまく活用して、より良い暮らしを作っていきたいですね♪

この記事を書いた人 玉城 久子(たまき ひさこ)
株式会社プロトソリューション(沖縄県宜野湾市)の広報担当。
2018年にえるぼし(3つ星)認定に成功し、以降セミナー登壇など女性活躍に力を入れる。
2児の母でもあり、同じママたちに”生きる知恵”を伝えるべく「制度」系の勉強中。「SDGs」への関心も高まっており、脱プラや環境配慮に関する記事も書き始めました。