2020年9月家計調査報告!消費支出は前年比10.2%減も麺類・子の洋服・たばこ増!?
2020年(令和2年)11月6日に総務省が、2020年9月の「家計調査報告」を発表しました。
前年同月比では実質10.2%の減少、と言われますが、振り返れば昨年9月は消費税増税前駆け込み需要の影響もあり、白物家電などの売れ行きが好調でした。
どういった費目で影響が出ているのか、今回は「家計調査報告」からご紹介していきます。
【参考】7月に「W(ダブリュー)」で紹介した記事はこちら。用語の説明などもまずはこちらでチェック!
消費支出内訳|電気代・ガス代は連続増加、洋服は連続減少
二人以上の世帯データでの消費支出内訳はこのようにデータ公開されています。
【摘要】欄は、影響度合いの多い項目になります。
前年同月比というと、2019年10月の消費税増税前の駆け込み需要があるため、家電などの減率はあまり比較対象にはならないのではと思います。
そこで気になるのが【備考】の「〇カ月連続」というデータ。
その中でも下がり続けている費目に関わる業種・業態への影響はどうしても考えてしまいますよね。
■連続減少
・食料 : 7カ月連続
・被服及び履物 : 12カ月連続
・交通・通信 : 12カ月連続
・教養娯楽 : 10カ月連続
■連続増加
・光熱・水道 : 4カ月連続
影響度の大きいものがこちらになります。
3密を避け、パーソナルスペースを保ち、自宅で楽しむという風潮はまだまだ継続しそうです。
家計調査|麺類増、子の洋服増、たばこ増というデータも
「家計調査報告」の他のデータを見ていくと、【被服及び履物】が前年同月よりも3,000円下がっているデータになっています。
消費支出全体も、2019年9月は300,609円に対し、2020年9月は269,863円となっています。
このデータは何回見ても面白いですよね。
持ち家世帯のデータも大きいので、住居費はアテになりませんが^^;
前年同月比でいえば、パンは少し減って麺類が17.2%と大きく伸びています。
生鮮果物が19.4%も減り、果物加工品が10%近く増えています。
被服の中では、婦人用洋服が36.0%減っているのに、子ども用洋服は増加しています。
(家にいると洗濯も増えて、劣化もはやくなるので我が家も似た感じです^^;)
授業料は10.3%減り、補習教育が21.8%伸びています。
諸雑費の中では、たばこが38.2%も増えているのは驚きでした。
自然災害のときにも貯蓄や節約の話題が出ましたが、家庭の支出について把握すること、お金の知識を持っておくこと、国の制度や節約について知識を深めることって、改めて大事だなと感じています。
ぜひ皆さまも家計調査報告をご覧くださいね^^