所得税と住民税はいくら?計算方法とは?ふるさと納税やiDeCoで月3000円節税できた方法もご紹介
6月頃から順次届き始めた住民税決定通知書。
今回はなんと、iDeCoやふるさと納税のおかげもあって、前年よりも月3000円程度の節税ができました!
…と税金に関して、改めて疑問に感じるところが出てきてしまったので(今までも記事にしてるのに^^;)、今回は自身のためにも復習回としてまとめていきたいと思います!
もちろん、給与収入額や収入源が複数ある方、所得控除の項目が違ったり、家庭環境が違ったりで状況は変化しますが、何かしら参考になればと思います^^
給与明細で控除される税金「所得税と住民税」の計算方法
<大前提>
・所得税(給与明細記載のもの)は、ざっくり控除。年末調整で税額を算出して、還付や追徴
・住民税は、1月~12月の1年間の所得を元に計算し、翌年の6月から徴収
※6月~翌年5月の住民税決定通知書が6月頃配布されます
所得税も住民税も、課税所得を算出した上でいくらか計算していきます。
では、先に計算方法について、私がまとめてみたので下の図をご覧ください^^
ぜひ【源泉徴収票】と【住民税決定通知書】をお手元にご用意してご覧くださいね♪
所得税と住民税は、計算方法が似てるのですが異なる部分もあるので、まとめるのが大変…
とはいえ、一旦まとめてみて、内容を把握できたらスッキリしますよ^^
とはいえ、難しい言葉がたくさん出てきているので、まずは用語の解説から行ってみたいと思います!
キーワード | 説明文(自作ですが) |
---|---|
給与収入 | いわゆる「年収」 |
給与所得控除 | 個人事業主でいうところの必要経費みたいなもの 会社員でもスーツやカバンなどの経費がかかるよね、ということで一定額控除されます! 【参考】国税庁「給与所得控除とは」 |
給与所得 | いわゆる「所得」 ※ここから税金や社会保険料などなどが引かれて「手取り」となります |
所得控除 | 納税者の個人的な事情を加味して税負担を調整するもの(国税庁より) 例)年末調整でお馴染みの、医療費控除や生命保険料控除、ふるさと納税などの寄付金控除や、寡婦(夫)控除、配偶者控除などなど ※所得税と住民税では控除額が異なるものも…ここがまたややこしい^^; |
課税所得 | 税金を算出するための「所得」 |
年収から、年収に応じた給与所得控除が引かれ、さらに個人的な事情を加味して税負担を調整した所得控除が引かれたもので、税金を算出していくんですね!
つまり!!
「課税所得」が小さければ、かかる税金を抑えることができる!というわけです♪
給与所得控除は年収に応じて一律なので、「所得控除」がポイントになるわけですね!
所得控除についての説明は、こちらも参考にしてみてください^^
住民税が月3000円程度下がった理由!所得税と住民税の税金節税対策
毎月の給与明細を見るたびに、社会保険料や税金にため息をついてしまいます…。
どちらも必要なお金ですし、それによりいろいろな制度を利用させていただいていますが、家計的にみるとやはり下げていきたいコスト!
社会保険料は、4~6月に支払われた給料の平均額が基準となって決まるので、自分から何か主体的に行動するのは難易度が高いです。(残業しないでおこう!と言われても、やはり期初となる企業も多いでしょうし、コントロールは難しいのかも)
そこで「所得税」「住民税」の税金に着目です!
現在我が家で実施している節税対策は、これらです★
所得税・住民税 共通の節税対策(我が家でやっていることの一部をご紹介)
・iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金) 【参考】iDeCo公式サイト
→ 年末調整で還付+住民税の減税になります ※「小規模企業共済等掛金払込証明書」を年末調整で提出!
・(医療費控除) 【参考】国税庁「医療費控除の対象となる医療費」
→ セルフメディケーション税制の適用も考慮して、医薬品購入時の領収書なども確定申告まで保管しましょう!
【参考】厚生労働省「セルフメディケーション税制(特定の医薬品購入額の所得控除制度)について」
所得税 節税対策
・住宅ローン控除(減税)
→ 毎年末の住宅ローン残高の1%が所得税から控除されます
※所得税で控除しきれない分は住民税からも一部控除ですが、我が家では所得税からのみの控除になっています
住民税 節税対策
・ふるさと納税(寄付金控除)※所得税からの還付もできますが、我が家では「ふるさと納税ワンストップ特例制度」を適用し、住民税からの控除のみにしています。基本的には医療費控除がない前提で動いてます^^
一部と記載していますが、ほぼほぼ対策としてはこれらが現在私が行っている税金の節税対策のすべてと言えます。
医療費控除については、セルフメディケーション税制のために領収書はとっているものの、1万2000円を超えるかと言われるとビミョウな感じです。とはいえ、対象となる医薬品は、痛み止めから風邪薬、目の薬や関節痛のものまで幅広いので、購入時はぜひチェックしてみてください!
ちなみにiDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)をスタートするときの記事も出しているので、参考になれば^^
2019年9月から運用スタートしているので、2020年の住民税にも少しばかり影響していますが、今回は12万円分の所得控除に繋がっています!
運用利回りなど、そのあたりの知識がまだまだ足りず勉強していかなければ…なのですが、サイトで見る限りでは高い利回りになっているようです。(コロナが拡大し始めたときには、スタートしたばかりだったのに地に落ちる勢いだったので焦りましたが…。)
住民税決定通知書からみる減税箇所
所得税については、結局還付などになるので毎月の節税効果はあまり感じられません。
今回は、「住民税決定通知書」を見て、前年より月3000円程度下げることができたのは、いったい何の項目でしょう!
所得控除で変わったところ → iDeCo
・小規模企業共済 40,000円 → 120,000円へ (iDeCo 4か月分 → 12か月分)
※税制改正により基礎控除も変動がありますが、給与所得控除の引き下げによりプラマイゼロですね
税額控除額で変わったところ → ふるさと納税
・寄付金控除額 市町村民税 + 都道府県民税 合わせて 35,000円程度
※年末まで買いたいものを取っておく作戦だと、間に合わなくなります(笑)早め早めに申し込むのが吉です♪
今回は、この所得控除と税額控除額の変更により、年間40,000円弱の減税に繋がりました!
もちろん、iDeCoは60歳まで引き出せませんし、ふるさと納税ではもしかしたらいらないものまで買ってしまったかもしれません(笑)
とはいえ、老後に備えた貯金に繋がっていること、美味しいお肉を返礼品としていただけたことにプラスして減税できたのは、私にとってはとても大きなことです★
減税するための制度は、実はたくさんあるんですよね。もちろんその裏側にデメリットや各種条件もあったりします。
私も2017年に「住宅ローン控除(減税)」「医療費控除」で確定申告を始めて自分で行い、2019年に「iDeCo」を始めて、2020年に「ふるさと納税」を始めてみましたが、自分にとって何が良くて、どう影響があるのか調べるうちに、会社の給与や税金のこと、税金の使われ方から政策などなど、興味のアンテナは広がっていきました。
暮らし方が大きく変わったのは、出産タイミングからだったかもしれません。(無収入期間が長くて「これはやばい!」と一念発起しました(笑))
「お金の知識は、生きる知恵」
この言葉は、Wで何度も使っていますが、“知る”ことの大事さ、“知らない”ことで損をしてしまっていることもあるんだということを、自分自身で思い出すために使っています。
難しい制度もたくさんありますし、提出しなければならない書類の準備だったり、デメリットの把握だったり、することがたくさんになったりもしますが、その分知識を付けることで、派生した取組みを知るきっかけにもなります☆
(法改正・税制改正などで、毎年情報をアップデートしないといけないので、本当に労務・経理の皆さまには頭が上がりません…。)
毎月の給与明細で疑問に感じたことや、源泉徴収票・住民税決定通知書など、年に一回の書類など、ぜひじっくり向き合ってみてください!
ぜひ今回の記事も参考になれば嬉しいです^^