10年前より少子高齢化が進む中、男性の育児・家事参加は伸び悩み【厚生労働白書】

令和3年度「厚生労働白書」より

厚生労働省が出している「100人でみた日本、日本の1日」というデータはご存知でしょうか。

日本国民を100人としたときに対象者は何人なのか、というデータと、日本の1日に起こる情報を出したものです。

これが見ていて面白いので、今回紹介させてください!

65歳以上が5.9人増加、さらに75歳以上割合も大幅アップ

少子高齢社会を示すのが、年齢別の人口推移ですよね。

日本を100人の国に例えたとき、年齢別での人数は↓表のようになります。

厚生労働白書よりauthor作成

100人のうち約15人が75歳以上となり、15差異未満の人数を大きく超えてしまっています。10年という短い期間でもこれだけの変化があるんですよね。

生まれる数自体の激減、婚姻数も落ち込む

少子高齢社会、というくらいなので、そもそも生まれてくる子の人数自体も減っています。その要因ともいえる婚姻数も落ち込んでいる様子が見て取れます。

厚生労働白書よりauthor作成

毎日1,453人の人が亡くなっている、と思うととても多く感じます。
病気や事故、自殺が急増したのかと思いきや、10年前に比べれば【老衰】が3倍に増えています。

結婚する組数は、人口自体が減っているという背景もありますが、10年前に比べて500組も少なくなっているというのは驚きでした。

離婚率自体は大きな変化はないものの、恋愛や結婚に関心がない若者が増えている、というニュースが頭をよぎりました。

育児・家事は妻偏重変わらず、児童虐待相談対応件数は約4.4倍へ

ここ最近では、女性活躍推進やイクメンなどの言葉も当たり前になり、男性育児休業についてもニュースになっています。

10年前と比べれば大きく変化はあるのではないか!と思ったのですが…

厚生労働白書よりauthor作成

夫:23分プラス、妻:7分プラス…
そこは、夫の費やす時間が増えたからこそ、妻の時間は減っていて欲しかったところです(希望的観測ですが

確かに少しずつ意識改革は行われているものの、乳幼児がいる場合だとまだまだデータに反映されるほど、行動には変化は起きていないのかもしれません。

そして気になるのが、児童虐待の相談対応件数が10年前に比べて約4.4倍となっていることです。

様々な要因はありますし、これまで潜在化していた問題を顕在化することができた、と捉えることができるかもしれません。
ただ、やはりこれは見過ごせない数値です。

体罰等によらない子育てを広げていきましょう!

コロナ禍において、我が家でも長期にわたり在宅勤務&家庭保育を行っています。

保育園の休園や、夏休み期間の延長などののっぴきならない理由もあり、在宅勤務を導入してもらえていることは本当にありがたいものの、ストレスフルな毎日にならざるを得ません(^^;

逆を言うと、子どもたちも「親が家にいるのに遊んでくれない、外にも行けない」という非日常の中で、ものすごいストレスを感じているのだと思います。

旅行やお祭り、学校行事などがどんどんなくなり、思い出が「家」だけ、しかも「ケンカな毎日」とならないためにも、リフレッシュは大事です!

人がいる時間帯を避け、早朝散歩などをすると空気も美味しくて、リフレッシュできて、適度に子どもたちのパワーも発散できてオススメです♪

こんな情勢では、イライラするのは当たり前!イライラすることを否定せずにありのまま受け入れてみてから、「イライラしちゃうのは仕方ないから、自分なりのストレス発散方法を見つけよう☆」と切り替えていきましょう!

この記事を書いた人 玉城 久子(たまき ひさこ)
株式会社プロトソリューション(沖縄県宜野湾市)の広報担当。
2018年にえるぼし(3つ星)認定に成功し、以降セミナー登壇など女性活躍に力を入れる。
2児の母でもあり、同じママたちに”生きる知恵”を伝えるべく「制度」系の勉強中。「SDGs」への関心も高まっており、脱プラや環境配慮に関する記事も書き始めました。