今更聞けない「ふるさと納税」とは|初心者が気になるポイントをわかりやすく!

2019年9月13日

Retroさんによる写真ACからの写真

iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)を無事申し込みまで完了させたところですが、実はもう一つ気になっている税金対策(?)の「ふるさと納税」。

実はiDeCo(イデコ)よりもかなり周囲でも認知度が高く、やったことある人が多いこの「ふるさと納税」。

実はこれまたあまり良く分からずにやってなかったのですが、ニュースでも話題(別の意味で?)になっていることもあり、ちゃんと調べてみようと思いました。

今更聞けない「ふるさと納税」とは?

私のように「ふるさと納税」初心者の方や良く分からない人向けには、やっぱり国のサイトをチェックするのが一番です。

「納税」という言葉がついているふるさと納税。
実際には、都道府県、市区町村への「寄附」です。

総務省 ふるさと納税ポータルサイト「ふるさと納税って何?」より)

そもそも「ふるさと納税」の概念がスタートしたのは、平成19年のようです。

成人してから地方を巣立ち都会に移り住んでしまう若者が多い中、成長する際に教育や福祉を負担した地方から、還元できる仕組みが欲しい!という意見から研究会が発足したようです。

◼︎参考サイト:「ふるさと納税研究会」の開催
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/furusato_tax/kaisai01.html

確かに私も地方出身ですが、東京の大学へ進学しそのまま東京でサラリーマン生活をスタートしました。
地元への恩返し、というと何ができているんだろうなと今更ながら感じます。

少子化が進む中で、地方が存続していくための財源確保はとても重要な課題ですよね。

住んでいる自治体への納税だけではなく、税制を通じて思い入れのある場所(ふるさと)へ貢献する仕組みとして生まれたのが、この「ふるさと納税」というわけですね。

「ふるさと納税」の3つの意義

第一に、納税者が寄附先を選択する制度であり、選択するからこそ、その使われ方を考えるきっかけとなる制度であること。
それは、税に対する意識が高まり、納税の大切さを自分ごととしてとらえる貴重な機会になります。

第二に、生まれ故郷はもちろん、お世話になった地域に、これから応援したい地域へも力になれる制度であること。
それは、人を育て、自然を守る、地方の環境を育む支援になります。

第三に、自治体が国民に取組をアピールすることでふるさと納税を呼びかけ、自治体間の競争が進むこと。
それは、選んでもらうに相応しい、地域のあり方をあらためて考えるきっかけへとつながります。

総務省 ふるさと納税ポータルサイト「ふるさと納税の理念」より)

実は今回の記事を作ろう!と思うまでは、この3つの意義の3番目については知りませんでした。
自治体間の競争を推進している、というのは面白い取り組みだなと思います。

受け身ではなく、選ばれるための攻めの行政へと変化が起きているんですね!

確かに、「ふるさと納税」の返礼品を検索するサイトを見ていると、「美味しそうだな〜」と思うことが多いのですが、木工品や県産品を知ることで「あ!これはこの地域の特産品なんだ!」と気づくことができます。

それこそ地域の特産品を製作・販売している業者さんにとっては、PRできる場でもあるんだろうなと思います。

今更聞けない「ふるさと納税」での寄附金先

「ふるさと」を元気にする、ということを第一と考えるならば、被災地への寄附や義援金として活用される方もいらっしゃいます。

以前、被災地への多額の寄附金により、居住自治体側は多額の還付をする必要があったとニュースになったことがありましたよね。
「ふるさと納税」を利用されている方には、ぜひ活用いただきたい手法ですね♪

そして、せっかく寄附した先がどのように行政に活用しているのかって知りたいですよね!

総務省の「ふるさと納税」ポータルサイトでは、取り組み事例についても紹介しています。

◼︎総務省 ふるさと納税ポータルサイト「ふるさと納税の活用事例」
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/furusato/topics/20180330_case_study.html

例えば、北海道 遠別町では「ふるさと納税で魅力ある農業学校づくり」という取り組みが紹介されています。

入学者減少に対して、田畑の状態観測など農業分野にドローンを活用するのだそうです!!
こういう取り組み事例が見られると、寄附している側も嬉しいですよね^^

返礼品にスポットが当てられがちな「ふるさと納税」ですが、その自治体が抱えている課題をもとに、自治体を応援するための「ふるさと納税」したいですね♪

今更聞けない「ふるさと納税」受入額は5000億円超

人気の「ふるさと納税」ですが、今では受入額は5000億円を超えているようです!

自治税務局市町村税課 「ふるさと納税に関する現況調査結果(令和元年8月2日)」より

私の周りでも「ふるさと納税」をしている家庭が多くなっていて、上限額ぎりぎりまでしっかり活用している人が多いのが印象的です。

これまで私が実施していなかったのは、「節税」にはそんなに効果的ではないかな。。と思っていたからなんですよね。

正直私の「ふるさと納税」のイメージは「2000円で少し贅沢なものを買う」というイメージでした。
ただ、今回改めて調べてみて、私が今までお世話になってきた色々なエリアを応援したい!という気持ち、支援金として活用できる!という手法に惹かれたので、今年はぜひやってみたいと思います。

もちろん、今自分が住んでいる自治体にももっともっと元気になって欲しいので、自分の自治体への興味・関心も絶やさずに行かなければ・・・ですね♪

それにしても、住民税の控除額推移を見ても利用者がかなり増えていることが分かりますね!

自治税務局市町村税課 「ふるさと納税に関する現況調査結果(令和元年8月2日)」より

こういったところから、国の制度や仕組みについて知るきっかけになればいいですよね!

「ふるさと納税」初心者にも分かりやすいQ&A

今回は総務省のサイトを主に紹介させていただきましたが、返礼品がずらりと並ぶ「ふるさと納税サイト」も見ているだけで楽しくなりますよね!

返礼品ランキングなどを見て、自治体を選ぶというのもとても素敵だと思います。
それは、選ばれるために自治体が努力や工夫をしたり、特産品自体に魅力があったりするからだと思います。

まだ「ふるさと納税」にチャレンジしたことがない方(私含め)も、自治体を応援するためにも「ふるさと納税」について知るきっかけになれば幸いです♪

◼︎参考サイト:「ふるさと納税」よくある質問Q&A
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/furusato/faq/

この記事を書いた人 玉城 久子(たまき ひさこ)
株式会社プロトソリューション(沖縄県宜野湾市)の広報担当。
2018年にえるぼし(3つ星)認定に成功し、以降セミナー登壇など女性活躍に力を入れる。
2児の母でもあり、同じママたちに”生きる知恵”を伝えるべく「制度」系の勉強中。