食器洗いを重曹とふきんへ!脱プラと生活排水の見直しで環境配慮【SDGs達成に向けて】

外出自粛が続く中、おうち時間を活用して環境への配慮をしてみようと思い立った4月!

2人の子どもがいる我が家では、外出自粛により2食から4食へと1日の食事回数が2倍になりました。
子どもの胃袋は小さいので、補食(ほしょく)といっておやつタイムが必要だったりします。

4回の食事後に出てくるのは…食器の山。
待ち受けるのは…食器洗い!

様々な理由から食器洗浄機を導入していない我が家は、手洗いが基本です。

4回の食器洗いを行う中で感じたのは…
生活排水も2倍!?

エコな暮らしを実現したい、と口では言いつつも実践できていないことに愕然とした私は、食器洗い自体を見直すことにしました。

生活排水とは?

水質汚濁防止法第二条9項によると、「生活排水」とは以下のように定義されています。

この法律において「生活排水」とは、炊事、洗濯、入浴等人の生活に伴い公共用水域に排出される水(排出水を除く。)をいう。

水質汚濁防止法より

さらに、同第十四条6項(国民の責務)によれば、当たり前かもしれませんが、誰もが心がけて対応していこうと記載があるのです。

何人も、公共用水域の水質の保全を図るため、調理くず、廃食用油等の処理、洗剤の使用等を適正に行うよう心がけるとともに、国又は地方公共団体による生活排水対策の実施に協力しなければならない。

水質汚濁防止法より

当たり前のように日々使っている水ですが、川や海を循環して自分たちに戻ってきます。
将来にわたってきれいな水を残していくためにも、今できることを考えなければ!ということですね。

環境省の「生活排水読本」によれば、1人が1日に使う水の量は250リットルになるそうです。
その中で、水の汚れ度合いから行くと、「台所からの排水」が約40%にもなることを見つけました。

環境省「生活排水読本」生活排水の分類と1日1人当たりの負荷割合より

「これは…まず台所排水を見直そう!

と息巻いた私は、少し前にかなりブームになったある「たわし」作りにいそしんだのでした。

洗剤を使わず食器洗いができる「アクリルたわし」のデメリットとは⁉

「エコたわし」という名称でも愛され、一時期大ブームとなった「アクリルたわし」。
アクリルの細かい繊維が汚れをかきだして、洗剤なしでも食器がキュッキュと音が鳴るほどに洗えるというたわしです。

実は数年前にもこのブームに乗っかって「アクリルたわし」生活をしていたのですが、いつの間にかまた「洗剤+スポンジ」に戻ってしまっていました。

とはいえ、外出自粛が長引く今こそ、また「アクリルたわし」で台所排水を見直そう!とまたせっせとたわし作りにいそしむ私。
お風呂場用とキッチン用2つ(洗い・すすぎ)を編み終え、大満足で使用を開始したのです。

たまき作アクリルたわし3点

ただし、ここで見落としてはならなかったのが…さらに大きな環境問題「マイクロプラスチック」だったのです。

アクリル繊維は言わずと知れた化学繊維。
アクリルでゴシゴシ食器洗いをする間にも、マイクロプラスチックが流れ出ている可能性はゼロではありません。

■参考:「エコたわし」って本当にエコ? アクリル 微小プラに 専門家「衣類より発生量多い」【2018/11/11付 西日本新聞朝刊】

全ての情報をうのみにするのはリスクがありますが、海洋プラスチック問題で、今注目されているのが「マイクロプラスチック(5mm以下の微細なプラスチックごみ)」であることを踏まえ、アクリルたわしを使うのはやめることにしました。(ゴシゴシしない用途で使いたいと思います)

環境負荷の少ない「重曹+綿100%ふきん」での食器洗いへ

洗剤を使わない、だけではなく、マイクロプラスチックも出さない!ことを目指して私が始めたのはこれです!

重曹+綿100%ふきん での食器洗い

上の写真のふきんは「びわこふきん」という商品で、自宅で愛用しているものを撮影しました。
この「びわこふきん」は朝光テープ有限会社が「天然素材・省エネルギーで、自然を守り、環境汚染防止に奉仕する」として打ち出している商品です。ちなみに、「びわこふきん」の「びわこ」は「微和呼」だそうです。ただ、1970年代後半に合成洗剤を発端とした運動が起きています。
「1977年5月、琵琶湖に悪臭を放つ赤褐色のプランクトンの大発生、すなわち「淡水赤潮」が大発生し、その原因の1つとして合成洗剤に含まれているリンであることが分かった(滋賀県サイトより)」。
直接の関係性までは辿りつけませんでしたが、環境に繋がる運動と環境に配慮した商品は何かしら繋がりがあるのかもしれません。

既にたくさんの方が実践されているようですし、以前から興味はあったものの、「本当に汚れが落ちるのか?」不安だった部分と、「やっぱり泡で洗いたい!」という気持ち面から、なかなか実行に移せていなかったものです。

私の背中を後押ししたのは、SDGsでした。
2030年を見据えてこんな世界にしていきたいよね、という17のゴール。
10年後は、まだまだ私の子どもたちは成人していませんが、将来を生きていく子どもたちのためにも今できることをやっていくべきだと思うのです。

ということで!
「重曹+綿100%ふきん」での環境にやさしい食器洗いをスタートしました♪
これが…、不思議とお皿も「キュッキュ」となるから不思議です。
ふきんは重曹で煮洗いをすることで、いやな臭いも全く発せず快適そのものです!

ちなみに、環境省が発行する「エコジン」2014年6・7月号にも重曹を使った環境にやさしい洗剤を使わない掃除方法が記載されていましたよ^^

環境省「エコジン 2014年6・7月号」エコ達人に学ぶコーナーより

■環境省発行のエコ・マガジン「エコジン」のバックナンバーはこちらから

※「重曹(じゅうそう)」とは、炭酸水素ナトリウムのことで、ふくらし粉などに使われています。食品グレードなど、料理にも使えるところがポイントです!

そういえば、禅寺でも洗鉢(せんぱつ)といって、お湯とたくあんで食事に使った器をきれいにするという話もよく耳にしますよね。
泡が汚れを包み込んでくれる、というイメージは私も持っていますが、過剰な洗いは不要なのかもしれませんね。

家計にもやさしい生活排水対策・10の工夫

我が家では「重曹+綿100%ふきん」での食器洗いがかなり定着してきましたが、環境省が出している「生活排水読本」には、実践しやすい10の工夫が掲載されています。

「クッキングの工夫5項目」と「暮らしの工夫5項目」に分類されているので、こちらでも掲載させていただきますね!

【水にやさしいクッキングの工夫】
1.調理の手順を工夫して、ムダなく水を使いましょう。
2.調理くずや食べ残しが流れてしまわないように水切り袋などを使いましょう。
3.食器や鍋の油汚れは紙などで拭き取ったり、ヘラでかき取ってから洗いましょう。
4.米のとぎ汁は、1回めの濃いものだけでも庭の木や畑にまいて利用しましょう。
5.油は流さず使いきる工夫をしましょう。やむを得ず捨てる場合には、古新聞やボロ布などにしみこませて、生ごみと一緒に捨てましょう。

【水にやさしい暮らしの工夫】
6.トイレは、使用後にちょこちょこ掃除しましょう。
7.入浴の際は、石けん、シャンプー、リンスを使い過ぎないようにしましょう。
8.お風呂の残り湯を洗濯や掃除に再利用しましょう。
9.洗濯の洗剤・石けんは適量を使いましょう。
 (多く使っても洗浄力が高まるわけではありません)。
10.歯みがきの水はコップで、洗顔には洗面器を使いましょう。

環境省「生活排水読本」より

ちなみに、4の米のとぎ汁は食器洗いにも活用できたりします!
生活環境とか暮らし方で、10項目全てを実施するのが難しかったり、もしくは別の方法が合っていたりなどあるかと思います。

大事なのは、水は大事な資源であるという認識をすることなのではと考えています。
生活排水として流れ出た先に川や海があり、そこに棲むイキモノがいる。

子どもや孫、そして子孫たちが住む世界では、今の常識はきっと非常識なこともたくさんあると思います。たくさんの選択肢を残せるように、世の中を生き抜くための知恵を伝えていきたいなと思っています。

「知らない」で済ませるのではなく、「知る」ことがまず第一歩です!

一緒にエコな活動を進めてみませんか?
今回の記事も何か参考になれば幸いです。

この記事を書いた人 玉城 久子(たまき ひさこ)
株式会社プロトソリューション(沖縄県宜野湾市)の広報担当。
2018年にえるぼし(3つ星)認定に成功し、以降セミナー登壇など女性活躍に力を入れる。
2児の母でもあり、同じママたちに”生きる知恵”を伝えるべく「制度」系の勉強中。