3月8日「国際女性の日」日本はジェンダーギャップ指数で120位と課題感が浮き彫りに
3月8日は「国際女性の日」「国際女性デー」とされ、各国でジェンダー平等についてのニュースが取り上げられていました。
女性の生き方を考える日として様々な取組みが行われていますが、日本はまだまだグローバルで見ると遅れている印象です。
国際女性の日に向けた日本トップからのメッセージ
「国際女性の日」に向けて、男女共同参画局に岸田首相と野田大臣のメッセージが掲載されています。
・岸田内閣総理大臣ビデオメッセージ(首相官邸HP)
https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/discourse/20220308message.html
・野田女性活躍担当大臣・内閣府特命担当大臣(男女共同参画)メッセージ
https://www.gender.go.jp/international/int_un_kaigi/int_iwd/iwd_2022.html
岸田首相のコメントでは、日本の女性が直面している課題と構造的な問題への対応の鍵は「女性の経済的自立」だそうです。
社会学的には、自立には、経済的自立、生活的自立、精神的自立の3つがあるとされています。
金融庁の「基礎から学べる金融ガイド」でも“経済的に自立”という言葉は書かれているのですが、定義は載っていませんでした。
社会人として経済的に自立し、より良い暮らしを送るために、金融に関する知識と判断力を身につけましょう。
金融庁「基礎から学べる金融ガイド」(2021年1月発行)より
「自立」を広辞苑で調べてみました。
じ‐りつ【自立】
「広辞苑」より
他の援助や支配を受けず、自分の力で判断したり身を立てたりすること。ひとりだち。「経済的に―する」
女性の経済的自立とは、女性が他の援助や支配を受けずに、自分の力でお金をどのように使うか判断したり、自分のお金で身を立てたりする、ということになりそうです。
野田大臣のメッセージでも経済的自立は述べられていますが、それは4つの柱のうちの一つのようです。
国際女性の日に向けた野田大臣のメッセージ
野田大臣のメッセージ「女性版骨太の方針」の取りまとめに向け、検討中とされる4つの柱とは?
1.「女性の経済的な自立」
2.「女性が尊厳と誇りを持って生きられる社会の実現」
3.「男性の家庭・地域社会における活躍」
4.「女性の登用目標達成」
1に掲げられた「女性の経済的な自立」では、男女間の賃金格差の是正に向けた企業の開示ルールの見直しが述べられているので、経済的な自立≒賃金アップ、という感じでしょうか。
2はDVの根絶、3は男性が地域社会と関わりを広げることで女性の負担を軽減しようという取組みのようです。
ちなみに、日本の平均賃金はグローバルでも低いのは大きな課題ですよね。さらに男女間賃金格差も大きいです。
今の厳しい世の中では、女性に限らず、コロナの影響を受けたりなど、経済的な支援が必要な方も多くいます。
ジェンダーギャップを解消することはもちろん必要ですが、男女ともに活躍できる社会を目指していきたいですね。