新しい生活様式でのコロナ禍こどもアンケート、72%がストレス反応【成育医療研調査】

コロナ禍において、全国の緊急事態宣言は2020年5月25日に解除されましたが、新しい生活様式(ニューノーマル)での生活がスタート。

分散登校やソーシャルディスタンシングな座席配置など、学校の過ごし方にも衛生管理マニュアルが出来ていますね。

■参考:文部科学省「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~「学校の新しい生活様式」~(2020.8.6 Ver.3)

沖縄では7月以降に新規感染者数がグッと増えたことを踏まえ、8月から緊急事態宣言が延長となりました。
我が家では、全国緊急事態宣言時と沖縄独自の宣言時の両方とも、家庭保育を行ったのですが…
自宅で仕事をしながら育児を両立する、というのは言葉で書く以上にヘビーで、本当に大変だなと感じたのが正直なところ(^^;

ただ、それは親が感じるだけじゃなく、子どもにとっても大きなストレスになるのです。

今回は、何らかのストレス反応・症状を抱えている子どもが72%もいるとして、8月18日に発表となった国立成育医療研究センターのインターネット調査結果をご紹介します。

コロナ×こどもアンケートとは

国立研究開発法人 国立成育医療研究センター コロナ×こども本部が実施するインターネット調査です。

コロナ×こども本部とは
国立成育医療研究センター社会医学研究部・こころの診療部を中心とした研究者・医師有志の集まり。「コロナ×こどもアンケート」調査を通して、新型コロナ流行期のこどもと保護者の生活と健康の現状を明らかにすること、問題の早期発見や予防・対策に役立てること、こどもたちと保護者の安全・安心につながるような具体的な情報(相談窓口や利用可能な情報源など)を発信することを目的として結成されました。

国立研究開発法人 国立成育医療研究センター コロナ×こども本部より

2020年4月30日~5月31日に全国総勢8,707名の方から回答を得た「コロナ×こどもアンケート」第1回調査の第2弾!
2020年6月15日~7月26日を対象に5,993回答を得たものです。

緊急事態宣言中に実施された本アンケートでは、COVID-19流行により子どもたちが受ける心理社会的影響が中長期に続くことが示唆されていました。

このアンケートでは、7歳以上の子どもが自分で回答している家庭がある、というのが面白いなと感じます。

コロナ×こどもアンケート第2回調査報告書より

こういったアンケートは保護者が回答した「親目線の回答」が多いイメージがあるのですが、子ども自身の回答にはものすごい本音を感じました。

ちなみに、コロナ×こどもアンケート第3回は、9月1日からアンケート開始予定です!

コロナ禍でこどもの感じるストレスとは

アンケートの中で、「自分に当てはまり、今も困っていること」という複数選択での設問では、こんな結果が出ています。

コロナ×こどもアンケート第2回調査報告書より

・小学生「コロナのことを考えると嫌な気持ちになる」
・中・高校生「最近、集中できない」

「コロナ」という言葉はいろんなところで耳にしますし、大体「コロナ」関連のニュースは暗い上に、話す大人の表情も曇りがちです。

未就学児の我が子が通う保育園でも、新学期早々に家庭保育に入り、いつの間にかできている友達の輪に途中から入ることがなかなか難しい子もいたり、仲良くなったと思ったらまた家庭保育に入って、会えない期間が長いせいで、また関係構築がゼロから…ということもあるようです。

大人でもストレスを感じずにはいられない環境において、子どもたちも当然ながら大きなストレスを感じているはずです。

3密を避ける、となれば、これまでのように遊ぶのも気が引けたり、自分がうつるかもしれないという不安で学校に行きたくない、という気持ちも出てくるのではないでしょうか。

他にも、自粛期間では、一人の時間が持ちづらく、親も子も「誰かがいる環境」に身を置きます。

この環境変化がプラスに働いた家庭もあるとは思いますが、一人の落ち着いた時間は、成長した子どもには必要なのかもしれません。

親子の好ましい関わりと好ましくない関わりについて

コロナ×こどもアンケートには、親子の「好ましい関わり」と「好ましくない関わり」についても設問がありました。

コロナ×こどもアンケート第2回調査報告書より

「新型コロナウイルス感染症」の影響度合いは幅広く、「なぜ学校が休校なのか」「新しい生活様式は何なのか」「どう過ごせばいいのか」など、大人でも不安に感じることは多く、どんな情報を信じればいいのか悩むことも多くありますよね。

そんな中で、子どもの「なぜ?」「どうして?」も増えたのではないでしょうか。
無視せず、否定せず、共感をもって子どもに接することを心がけた保護者の方も多いようです。

逆に好ましくない関わりは、コロナ禍や新しい生活様式など関係なく、日ごろから気を付けたい関わり方が…。

コロナ×こどもアンケート第2回調査報告書より
コロナ×こどもアンケート第2回調査報告書より

この設問は、他にも、大人同士はどうだったかという設問もありました。

子どもに感情的に怒鳴ったというのが一番多く、大人同士でも感情的に怒鳴ったという回答も…。
ストレスがかかる状況下で、どうしても感情的になってしまうことはあるもの。
ストレスがある、ということを認識した上で親子間の接し方を見直す必要がありそうです。

ストレスを感じるポイントは人それぞれですが、運動不足が影響している可能性も。

コロナ禍・新しい生活様式での子どもとの接し方を考える

コロナ禍では外出自粛がうたわれるため、運動する機会が減ってしまいます。
健康に過ごすためには運動が必要ですし、運動して疲れるからこそ良質な睡眠が得られるのだと思います。

運動不足だと癇癪が出やすくなったり、寝つきが悪くなったり、食欲不振になることが多くなるように思います。

3密を避けて散歩をしたり運動をすることは、改めて大事だなと感じています。

親も子もストレスを感じていることをまずは「知る」こと。
「知る」ことができれば、何に不安を感じているのか家庭内で話し合うことができますし、ストレス反応・症状への対処法も見つかるかもしれません。

仕事も育児も家事あって大変だー!!となってしまいがちですが(私は特に^^;)、子どもは子どもで大きなストレスを抱えていて、それに困っているのだと認識することが、まずは第一歩なのかもしれません。

今回の記事も何かの参考になれば幸いです!

この記事を書いた人 玉城 久子(たまき ひさこ)
株式会社プロトソリューション(沖縄県宜野湾市)の広報担当。
2018年にえるぼし(3つ星)認定に成功し、以降セミナー登壇など女性活躍に力を入れる。
2児の母でもあり、同じママたちに”生きる知恵”を伝えるべく「制度」系の勉強中。「SDGs」への関心も高まっており、脱プラや環境配慮に関する記事も書き始めました。