男性育児休業はお得!?社会保険料免除も妻子の笑顔も!コロナ禍在宅勤務・テレワークの準備にも

最近また男性の育児休業がホットに感じられる今日この頃。

男女平等や、女性の社会進出などが叫ばれる中、「育児」は聖域?なのか、「男性の育児休業」だけが置いてきぼりな感じがします。

今回は、そんな「男性育児休業取得」についてご紹介していきたいと思います!

男性は育児休業取得するべき①「お金編」

男性の育児休業取得について、不安材料として挙げられるのが「収入」。

育児休業期間中はいわゆる「育休給付金」が支給されますが、これは開始から6カ月は開始時賃金の67%、6カ月経過後は50%となります。

「収入が減ると困る!」

それはもちろんそうです!
でも、この考え方が既に「男性が大黒柱」であるという考え方がベースにあるんじゃないかと思います。

<ここがお得!>※詳しくは最寄りのハローワークへ

  • 休んでるのに(育児はするけど)賃金の67%もらえる!
  • 非課税のため所得税なし!翌年度の住民税算定額にも含まれない!
  • 社会保険料免除!(月末に取得しているかどうかがポイント)
  • 雇用保険料もなし!

これらを鑑みると、手取りでみれば休業前の最大約8割程度にもなります。

たまき
たまき
ちなみに、、当然のことながら、女性が育休取得する際も、育休給付金は67%です。
ぜひパパたちは、家計のことも夫婦で一緒に考えましょう★

手取り収入が減ることはもちろん痛手ですが、8割!と思えば、毎月の手取り額が季節変動する方は逆に「取りたい!」となるかもしれませんね。

男性は育児休業取得するべき②「夫婦関係編」

男性が育児休業を取得すると、奥様はとても助かるはず!

たまき
たまき
ただ、、、中には「ただの休み」を満喫してしまうパパがいるという話を耳にしたことも(^^;)
あくまでも「育児」のための休業ですので、しっかり子どもと向き合いましょう★

一人目の出産のときには、それこそママも一年生です。

パパは「協力」するのではなく、「パパ一年生」として「ママ一年生」と一緒に親になっていくものです。

沐浴の仕方も、ミルクのあげかたも、おむつの替え方も、夫婦+赤ちゃんでみんなで少しずつ成長する、という考え方は、その後の夫婦関係にもとても良い影響を与えるのではと思います♪

みんなが初体験のことを、一緒に味わって、一緒に感動して、一緒に苦労して、一緒に乗り越えていく。

その経験があれば、少し子どもが大きくなったときにも、パパだけでも対処できるようになりますし、女性の社会進出の手助けにもなるはずです。

男性は育児休業取得するべき③「在宅勤務・テレワーク編」

今や、新型コロナウイルス感染症の影響で、在宅勤務・テレワークで巣ごもり生活の方も多いはず。

そんな時、きっと男性の育児休業取得は役立つと思います。

子どもと一緒に長い時間いる、というのが当たり前でない場合、在宅勤務のストレスは、親だけじゃなく子どもも感じているものです。

さらに、父母ともに在宅勤務になった場合、片方が育児に積極的でなければ、もう片方に重圧がのしかかります。
そうすると、生産性も下がりますし、負担が重くて会社を辞めることになれば、共働きの二馬力が一馬力に減ってしまうことにも繋がります。

男性が育児休業をとっていなくても、良い父子関係を築いている家庭ももちろんたくさんあります。
ただ、とても大変な時期を夫婦で乗り越えたという自信は、さらに親子関係・夫婦関係に好影響をもたらすんじゃないかなと思います。

男性の育児休業取得率の推移は?令和元年で7.48%

さて、ここからは男性の育児休業取得の実情についてご紹介していきたいと思います。

厚生労働省「令和元年度雇用均等基本調査」によると、令和元年での男性の育児休業取得率は7.48%という結果になっています。

厚生労働省「令和元年度雇用均等基本調査」より

数年前からの伸び幅が大きいですよね。

裏を返せば、ここ数年でようやく男性が育児休業を取得することができるようになってきた、とも言えます。
バリバリの現役時代を、「男性は育児休業なんてとるもんじゃない!」という企業風土の中で過ごしてきた方々が上長にいる時代でもあります。

これから「男性の育児休業取得が当たり前」の世代に移り変わっていけば、自然と数値は伸びるのではと思います。

男性が育児休業取得しなかった理由は「人手不足」「企業に制度がない」

厚生労働省 雇用環境・均等局 職業生活両立課「男性の育児休業の取得状況と取得促進のための取組について」(令和元年7月3日)では、男性が育児休業を取得しなかった理由についてアンケート結果が掲載されていました。

厚生労働省 雇用環境・均等局 職業生活両立課「男性の育児休業の取得状況と取得促進のための取組について」(令和元年7月3日)

調査自体は平成29年度のものなので、現在とは少し状況は異なるかもしれませんが、

  • 業務が繁忙で職場の人手が不足していた 27.8%
  • 会社で育児休業制度が整備されていなかった 27.5%
  • 職場が育児休業を取得しづらい雰囲気だった 25.4%
  • 自分にしかできない仕事や担当している仕事があった 19.5%

これらが上位にきています。

ちなみに、女性側からしても正直同じことがいえるはずです。

人手不足で、属人化している業務があって、なかなか取りづらい(周りに申し訳ない)という風土は、男女変わらずあると思います。

ただ、女性はどうしたって「入院して出産する」という過程があるからこそ、業務整理をしてい引継ぎをして、周りとの調整をはからざるを得ない状況がきます。

これが男性にとっても当たり前になったらいいなと思います。(ママも大変なんですよー)

ただ、先述のとおり、男性の育児休業取得が推進されるようになったのは数年前。
まだまだ「イクメン」という言葉が「おお!」と言われる時代なので、当たり前になるにはもう少し先ですね。

男性の育児休業取得を推進するためには(企業向け)

私が所属する企業では、男性の育児休業取得率が3割を超えています。これは世の中の平均値をみてもかなり高い数値だと思います。

なぜ、男性の育児休業取得が推進されているのか。

6年ほど前に、当時人事の役職者が男性社員初の育児休業を取得しました。

当時はかなり多方面から様々な意見があったように思います。
でも実行したことで、少しずつ変わり始めたのです。

大企業のトップをつとめる男性が「育休を取得します」と宣言しているのがニュースに取り上げられたりしますが、やはり経営陣だったり役職者だったり、上の立場の人が行動することがとても大事だと思います。

「企業文化を醸成するためのきっかけ」

今後は多くの企業で男性の育児休業制度が整備されたり、事例が出てくることでしょう。

さらに、育児休業を取得した男性社員は、会社へのエンゲージメントが強化されることにも繋がりますし、会社への貢献度も高まるはず。
企業にとっても、男性社員にとっても、女性の活躍にとっても、男性の育児休業取得は効果がありそうです♪

また、男性は「パパ休暇」といって2回育休を取得できたりもします!

今後、育休給付金が増えたりするかもしれませんし、ぜひいろんな情報を得て、選択肢を広げていきましょう♪

この記事を書いた人 玉城 久子(たまき ひさこ)
株式会社プロトソリューション(沖縄県宜野湾市)の広報担当。
2018年にえるぼし(3つ星)認定に成功し、以降セミナー登壇など女性活躍に力を入れる。
2児の母でもあり、同じママたちに”生きる知恵”を伝えるべく「制度」系の勉強中。「SDGs」への関心も高まっており、脱プラや環境配慮に関する記事も書き始めました。