「子ども虐待防止」オレンジリボン運動とその意味とは?活動内容を知ってできることから

オレンジリボン運動紹介動画より

2020年4月児童福祉法改正を受け、先日「W(ダブリュー)」でも体罰禁止に関する記事を掲載しましたが、「子ども虐待防止」を訴える【オレンジリボン運動】をご存知ですか?

「オレンジリボン運動」は、子ども虐待防止のシンボルマークとしてオレンジリボンを広めることで、子ども虐待をなくすことを呼びかける市民運動です。オレンジリボン運動を通して子どもの虐待の現状を伝え、多くの方に子ども虐待の問題に関心を持っていただき、市民のネットワークにより、虐待のない社会を築くことを目指しています。

児童虐待防止全国ネットワーク「オレンジリボンについて」より

2020年5月27日に、「子ども虐待のない社会」の実現を目指す認定NPO法人児童虐待防止全国ネットワークが、「子ども虐待に関する調査結果」を発表していますが、その中では「親の8割以上が公共の場で困った経験がある」「周囲の人の助け・声掛けで半数以上が「嬉しい」」という回答がありました。

私も二人の子どもの親として、正直公共の場で子どもが泣いたりぐずったりで困ったこともよくあります^^;

今回は、オレンジリボン運動と「子ども虐待防止に関する調査」についてご紹介していきます。

オレンジリボン運動とは?

以前「W(ダブリュー)」でも、「児童福祉法改正2020年(令和2年)4月施行で体罰禁止へ!しつけの定義とは?」という記事で、しつけと体罰の違いについて記載しましたが、「実はこれも体罰だったのか」というようなものもあったのではないでしょうか。

オレンジリボン運動は、2004年に栃木県小山市での二人の兄弟が暴行を受け、命を落とすという痛ましい事件を受け、2005年に、二度とこのような事件が起こらないようにという願いを込めてスタートした運動です。

オレンジリボン運動のサイトによれば、子どもが虐待を受けて命を失ってしまうという事件が年間60件近く起きているのだそうです。

「子ども虐待」というと自分には身近じゃないと感じる方も多いかもしれませんが、実際に、公共の場で子どもが泣いたりぐずったりして困るという親の声はとても身近なものです。

「子ども虐待防止に関する調査」一人ひとりの行動で親子を守ろう

認定NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク実施の「子ども虐待防止に関する調査」によれば、「子ども虐待問題に関心がある」と65.6%が回答しています。

オレンジリボン運動 全国の男女500名対象 〈子ども虐待防止とオレンジリボン運動に関する認知調査〉結果

さらに、全国の子どもをもつ男女210名を対象にした調査によると、8割以上の子どもが一緒に公共施設を訪れた際に「困った経験がある」と回答しています。

オレンジリボン運動 全国の子どもをもつ男女210名対象 〈子育てにおける公共施設の利用に関する調査〉結果

困った理由としては、以下のような回答があります。

オレンジリボン運動 全国の子どもをもつ男女210名対象 〈子育てにおける公共施設の利用に関する調査〉結果(回答170)

正直、上にある理由は全て「困ったなぁ~」となった経験のあるパパママは多いのではないでしょうか。

昨今、知らない人に話しかけられても対応しない!という風潮の世の中ですが、本当に困ったときにちょっと声をかけてもらったりすることで、気がまぎれたり一安心することもあります。(逆に「今は話しかけないでー」という時もありますが^^;)

外出自粛だったり、非常事態だったり、頼る人も少なく核家族だったりワンオペの家庭では、本当に息が詰まる思いをした親御さんも多いと思います。
そういう時にかけてもらう一言は、本当に誰かの心を救うかもしれないなと、改めて気づかされました。

子ども虐待の定義とは 身体的虐待・性的虐待・ネグレクト・心理的虐待

「児童虐待の防止等に関する法律」により、子ども虐待の定義は、身体的虐待、性的虐待、ネグレクト、心理的虐待とされているとのこと。
児童福祉法改正の記事でも「しつけと体罰の違い」についても記載しましたが、「愛の鞭(むち)」が行き過ぎてしまい、虐待や体罰になっていては元も子もありません。

子ども時代に辛い体験をした人は、脳に様々な変化を生じていることが報告されていたりもします。
「子どものため」と思うなら、それこそ「愛の鞭」はしまうべきなんですよね。

厚生労働省のサイトでも、コロナにおける学校等の休業や外出自粛の中、子どもの見守り機会が減少し、児童虐待リスクが高まっている、という記載がありました()。
非常事態において、守られるべき子どもたちが児童虐待リスクにあるというのは問題です。

子育てについて悩んだ時にどうすべきか

子ども虐待問題は決して対岸の火事ではなく、一人ひとりが「知る」「情報を持つ」ことが大事だと思います。

私が生まれたとき(何十年前)は、サザエさんみたいな大家族が当たり前で、幼稚園の送り迎えは祖父で、生まれ育った地域では私の顔も名前も知られていて、家族ぐるみどころじゃなく、地域ぐるみで育ててもらった感がありました。

でも、現代はそういう環境は本当に少ないと思います。
どうかというと、両親・義両親と同居する家庭も少なく、ご近所さんだとしても「知らない人とは口を聞かない」のが当たり前。防犯のために挨拶もなし、みたいな世の中になっていますよね。

インターネットなど、いつでもどこでも情報が得られる時代になって、犯罪や事件も絶えることなくメディアでも紹介されていて、様々な手口での犯罪が増えています。
防犯に力を注ぐのはもちろん大事ですし、親の義務だと思います。
でも、誰にも相談できずに、ご近所さんを頼ることもできず、一人で悩む親御さんも増えているのかなとも感じます。

虐待されている子がいたら手を差し伸べられる環境があるべきだし、悩んで困っている親御さんにも相談できる場所が必要だなと思います。

オレンジリボン運動のサイトで「子育てがつらい、悩みを抱えているあなたへ」のページで紹介されている【子育て支援センター】などは私も活用したことがあります。
地域の児童館や、産後すぐであれば乳児検診を活用したり、地域の相談窓口を知っていればそれだけでも「頼る場所がある!」と私は思えました。

ヒトを育てるなんて、誰だって悩んだり困ったりすることです!

今回オレンジリボン運動を記事にしようと思ったのは、「オレンジリボン運動という活動があること」「公共施設で困ったことがある親御さんも多いんだということ」「相談できる場所が割と身近にあること」などを私も気づけたこと、そして、虐待にはこんな種類があって、苦しんでいる家族がいて、子どもたちも当たり前のように手を伸ばせる場所があることを「知る」ことが大事なんだと、「W」の伝える「知る」ことの大事さとつながることに気づいて、記事を書くことにしました。

厚生労働省のサイトでも、新型コロナウイルスのページにて「生活環境の変化等でストレスを抱えている方へ」というページができているのをご存知でしょうか。

私もまだまだ悩みの絶えない日々が続きそうですが(^^;、一人で完結せずに周りの人々や団体や制度・仕組みを積極的に活用していきたいなと思っています!

オレンジリボン運動のコンセプト動画

最後に、「子どもと子育てにやさしい社会が子ども虐待のない社会につながる」というオレンジリボン運動のコンセプトを表現したWeb動画をご紹介します。

子ども虐待防止へ オレンジリボン運動

今回の記事を書くにあたり、私も「知らない」ことが多くありました。
ただ、「知る」ことで困っている人に伝えられたり、自分がどうしようもない時にも「あ、あれがある!」と思い出せるのは心強いなと感じています。

この記事も何かの参考になれば幸いです♪

この記事を書いた人 玉城 久子(たまき ひさこ)
株式会社プロトソリューション(沖縄県宜野湾市)の広報担当。
2018年にえるぼし(3つ星)認定に成功し、以降セミナー登壇など女性活躍に力を入れる。
2児の母でもあり、同じママたちに”生きる知恵”を伝えるべく「制度」系の勉強中。「SDGs」への関心も高まっており、脱プラや環境配慮に関する記事も書き始めました。